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腎臓・高血圧内科
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■第三病院初期臨床研修医募集要項募集案内
診療部・科
腎臓・高血圧内科
カリキュラム指導医
川村 哲也
カリキュラム副指導医
川本 進也
カリキュラムの概略
腎臓・高血圧内科では、原発性糸球体疾患に起因する慢性・急性糸球体腎炎やネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全に加えて、近年、糖尿病・肥満をはじめとする代謝・内分泌系疾患、自己免疫疾患、高血圧、加齢、薬物などによる二次性腎疾患を扱う機会が増えている。また、虚血性心疾患・うっ血性心不全などの心血管病や脳血管障害など多臓器に合併症をもつ患者も多い。さらに長期透析患者の増加に伴い透析アミロイドーシスや腎性骨異栄養症等の整形外科領域の疾患も増加している。したがって、詳細な病歴聴取と腎臓に偏らない全身の系統的診察を行うことにより、幅広い視野から複雑な病態を正確に把握する能力を身に付けることが研修の主眼となる。また、腎疾患では生活習慣病としての側面が重要なこと、ADLの低い高齢な透析患者が増加していることから、看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーなどとの連携により患者主体のチーム医療を行う能力を養うことも研修の重要な目的である。
1. 一般目標 (GIO)
  各種腎疾患および高血圧の病態を理解し、正しい診断と適切な治療法に到達する能力を習得する。
2. 行動目標 (SBO)
 
1) 腎尿路の構造と機能、主な腎疾患・高血圧の病態生理を理解し、診断への手順・治療計画を独自で作成することができる。
2) 下記の各種検査、画像診断、組織診断の意義と適応をよく理解し、その成績を判読できる
腎機能検査(クレアチニンクリアランス、尿中β2MG・NAG、FENa、尿濃縮能)
腎生検手技と標本(光顕・免疫染色・電顕)の判読
腎臓・血管系の画像検査(KUB・IVP・腎血管撮影・腎シンチ・超音波・CT・MRIなど)
3) これらにより適切な鑑別診断を行い、正しい確定診断に基づいた治療法を選択できる。
4) 下記の治療法の理論的背景と禁忌を理解し、その副作用、合併症を熟知したうえでこれに適切に対応することができる 。
生活指導と管理
食事療法 低蛋白食、低リン食、減塩食(蛋白および塩分摂取量の評価)
薬物療法 降圧薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド薬(パルス療法を含む)、免疫抑制薬、抗凝固薬、抗血小板薬、腎機能低下例に対する薬物動態理論
血液浄化法 血液透析法、腹膜透析(CAPDを含む)法、血漿交換法、血液吸着法
3. 自らが経験すべき(自らが患者の診療・鑑別診断を行い、初期治療に参加すべき)事項
 
A. 診察法・検査・手技
 
1) 身体診察法の修得
  腎臓の触診、肋骨脊柱角の叩打痛、表在動脈(足背動脈等)の触診、頚部・腹部血管雑音の聴診、浮腫(脛骨前浮腫など)、胸・腹水、皮疹(紫斑など)の診察
2) 各種検査の意義と適応の理解、結果の判読
 
腎機能検査(クレアチニンクリアランス、尿中β2MG・NAG、FENa、尿濃縮能)
経皮的ならびに開放性腎生検
画像診断(KUB・IVP・腎血管撮影・腎シンチ・超音波・CT・MRIなど)
B. 症状・病態・疾患
 
1) 尿の異常(肉眼的および顕微鏡的血尿、蛋白尿など)、ネフローゼ症候群・急性腎炎症候群・腎不全に伴う溢水による全身的(胸・腹水)ならびに局所的浮腫(眼瞼・脛骨前浮腫)、末期腎不全に伴う尿毒症症状(食欲不振、嘔気・嘔吐、四肢のしびれ・知覚異常、不眠、全身倦怠感、動悸・息切れ)・心不全症状(呼吸困難、咳・痰)、重篤な高血圧に伴う頭痛・めまい、下部尿路感染症に伴う頻尿・排尿痛・残尿感、上部尿路感染症に伴う発熱・腰痛
2) 緊急を要する症状・病態
  急性腎不全に伴う乏尿・無尿、末期腎不全に伴う急性消化管出血、末期腎不全・悪性高血圧・急性中毒に伴う心不全・ショック・意識障害・視力障害、末期腎不全に伴う重篤な高カリウム血症による心肺停止、重症高血圧に伴う脳血管障害、下部尿路疾患に伴う排尿障害(尿失禁・排尿困難)
3) 経験が求められる疾患・病態
  急性および慢性腎不全、透析患者の管理と長期透析の合併症、ネフローゼ症候群(微小変化型ネフローゼ、巣状糸球体硬化症、膜性腎症、膜性増殖性腎炎、糖尿病性腎症)、慢性腎炎症候群(IgA腎症など)、急性腎炎症候群*(溶連菌感染後急性糸球体腎炎、膜性増殖性腎炎、IgA腎症)、急速進行性腎炎症候群*[抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連腎炎・抗糸球体基底膜(GBM)抗体腎炎による半月体形成性糸球体腎炎]、糖尿病性腎症、膠原病性腎疾患*(SLE、シェーグレン症候群、PSS、MCTD、RAに伴うもの)、肝炎ウイルス(B型、C型)関連腎炎*、クリオグロブリン血症に伴う腎障害*、妊娠中毒症に伴う腎障害*、腎アミロイドーシス*、血液疾患(多発性骨髄腫、悪性リンパ腫など)に伴う腎疾患*
C. 特定の医療現場
 
1) 慢性腎疾患患者(正常腎機能患者、腎機能障害患者、慢性透析患者)の教育
 

個々の患者の腎機能に応じた、医師、看護師、薬剤師、栄養士からなる医療チームによる生活指導(正常腎機能患者や腎機能障害患者ではその時点の腎機能を保持するために必要な、また慢性透析患者ではQOLを向上させるために必要な食事指導、服薬指導、日常生活の指導)

2) 緊急性を要する血液浄化療法
  急性腎不全、肝不全、外科手術後の多臓器不全、TTP/HUSなどの病態改善のために行う急性血液浄化(血液透析、腹膜透析、血漿交換法、持続血液濾過透析、持続血液濾過)
3) 急速進行性腎炎症候群や膠原病性腎疾患に対するステロイドパルス療法、抗凝固療法、血漿交換法、免疫吸着法
4. 週間予定表 (予定)
 
AM 病棟 手術
病棟
HD

腎病理
カンファ

ランチョンミーテイング
病棟 病棟 病棟
PM HD
病棟
腎生

透析
カンファ

病棟
HD
部長回診

症例検討会
病棟

手術
(不定期)
HD

腎生検

病棟
病棟

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